「誕生する子どもを迎える喜びを地域の人々で分かち合いたい」
旭川大学大学院磯田ゼミのそんな会話から始まった「君の椅子」プロジェクト。その年、町で生まれた子どもたち一人一人に北海道の家具製作技術で作られたオリジナルの手作り椅子が届けられます。デザインは毎年変わり、座面の裏に名前や生年月日などが刻印された世界に一つだけの椅子が、新しい命の誕生のお祝いとして町民から赤ちゃんが生まれたお宅に贈られます。この椅子を手にする赤ちゃんやその兄妹姉妹、ご家族のあたたかい日常生活を思い描きながら、デンマークデザインと北海道文化の文脈をつなぐデザインを考えました。