三重県名張市に位置するはしもと総合診療クリニックの改装を行いました。医療福祉ビジュアルディレクターとして先生方、スタッフ、患者さんや地域の方々の思いを受け、どんな方でも訪れやすく、診察を待っているときでも自分の思考に戻れるような暖かい空間作りを平常時と地域に開いたイベント開催時の両方の側面を考えデザイン制作を行ったプロジェクトです。
待合室
以前はステンドグラスに覆われ、外との隔たりを作っていた待合の4連の窓。ステンドグラスを外し、窓から四季の移ろいを眺められるようなコミュニティガーデンを作りました。ホスピタルアートと建築、そして家具備品などのプランニングを同時に行うことで、壁画からカーテン、カーテンから受付につながる山波を描いています。待合の中心に位置する柱を大きな木と見たて、その木陰で患者さんや地域の人々が集うことをイメージしています。