カラーズ大森町ホーム

古い民家を改装し、東京都大田区を拠点に在宅介護サービスを提供している株式会社カラーズの新事業所の環境デザインを行いました。
"十人十色"の言葉があるように、お一人おひとりが生きてこられた人生、その方の個別性(カラー)を大切にしてきたカラーズの理念を、色とりどりの空間に表し、地域づくりの拠点として多種多様な人を迎え入れます。

COLORS OMORIMACHI HOME

We designed the environment for the new office of Colors Co., Ltd., which provides home care services based in Ota-ku, Tokyo.
The colorful space represents the philosophy of Colors Co., Ltd.：value the individuality(color) of each person and the life in which each person has led.

施工前

Before
施工後

After
株式会社カラーズを象徴するイエローの壁とくすみオレンジの天井。気分を明るくするイエローとコミュニケーションを促すオレンジで、人と人との出会いを楽しめる場所になるよう色計画を行いました。一部の壁で使った黒板クロスでは、子どもたちが訪れるときはチョークでお絵描きをしたり、イベントのお知らせを書くこともできます。
相談室は落ち着いた雰囲気の中でお話をしていただけるように、家庭のダイニングにあるようなペンダントランプや、木の香りが自立神経活動を鎮静化し、リラックス効果がある桧製のテーブルとスツールを選び、静かで素材感のあるカラートーンにしています。桧のテーブルとスツール制作：OBUSUMA
1Fから2Fに上がる階段ではシェードの陰影が美しいデンマークのペンダントランプが職員を柔らかく迎えてくれます。
カラーズが運営している放課後等デイサービスに通う子どもたちが描いた絵を組み合わせて1つの柄を作り、会社理念を記したポスターに用いています。
2Fの事務所は株式会社カラーズのテーマカラーである「イエロー」と「オレンジ」を中心に色計画を行い、その補色である水色をアクセントカラーとして事務機器周りに使っています。作業内容によって違う色温度を持つカラーが目に入り、無意識のうちに感覚をリフレッシュできるように考えています。
大きな窓には和紙のように光を柔らかく伝えるプリーツカーテンを選んでいます。日光と外からの視線を程よく遮りつつ、自然の光の揺らぎを室内に心地よく広げます。
1F行きのドアと2F行きのドアと入り口が二つあるので来訪者がわかりやすいサインを取り付けました。地域住民が来られる1Fはトイレや洗面所などの水回りをブルートーンに揃え、機能を分かりやすくし、人が集まる明るい色合いの広間で高揚した気持ちをクールダウンさせ、呼吸を整えます。
カラーズ大森町ホームに訪れるみなさんを迎える絵は、株式会社カラーズが運営する放課後等デイサービスに通うこどもたちが「街」をテーマに描いたものです。
画家の飯田貴子さんを講師に、放課後デイサービスでアートワークショップを行い、大きな1枚のキャンバスに子どもたちが生き生きと色や絵柄をのせていきました。